-MAIL- 【俺】

部活から帰ってきて、
少し散らかった部屋にかばんを放り投げた。
「あぁーﾀﾞﾘｨー」
疲れた体も、冷たい床に投げ出す。
思わず携帯をﾁﾗ見。
「送ってみるかな･･･」
携帯を手にとって
仰向けに寝転がる。
MAIL、あいつからいつも来ないんだよなー･･･〔涙〕
今日は絶対送んねぇもん。
来るまで待つし!!････(**)
･･･来るまでって来ないかもじゃん････。涙
でもなんか俺ばっか送ってるっていうのもﾔﾀﾞし。
･･･今日あいつと話してないわ････!?��(。。)
送ろう、うん。〔ェ〕
何送ろう･･･まぁいいや、なんかﾃｷﾄｰに。
《こんばんゎーｯ》
ﾓﾛ用事ﾅｼって感じだな、ｫｨ〔汗〕
しょぅがねぇか･･･。
送信。
「ふー･･･」
こんだけのｺﾄなのに、ｶﾅﾘ疲れた。
でもｶﾅﾘ楽しみになってるっていうのが悔しいな･･･〔爆〕
ヴーヴー･･･
来た来た来た!!!
《それだけ???ﾜﾗ》
おまえこそそれだけかよ!笑
でもやっぱ嬉しいわ。赤
いつの間に、にやけてるからﾔﾀﾞ。〔ェ〕
《いいじゃーん???別に用がなくてもｗ》
はずい･･･。爆
でもあいつ鈍感そうだからなー･･･
･･･もうﾔｹだし!!
送信ﾎﾞﾀﾝを押す。
きっと何か、からかわれるだけなんだろーけど。
《あたしも今ＭＡＩＬしようと思ってた…!》
･･･!?
ｬﾍﾞｪよ････〔爆〕
何、まともに返してくれちゃってる!?赤
なんか知らないけど、照れるし････。(///）
《おうｯ!以心伝心♪》
まぁ、素直に嬉しいからこっちもまともに送ってみるか。
･･･〔赤〕
でもやっぱはずいわーーーー････(*０□０)････
送ってよかったのか、俺!?
《あんたなんかと以心伝心したくないしーｯ【笑】》
････(。。)
「は!?」
俺の気も知らないで!!!〔怒〕
「【笑】」とか何!?
笑いｺﾄじゃねぇし!!!
《俺は以心伝心したいんだけど。。。
ってか、嬉しかったんだけど。。。
おまえのｺﾄ好きだし。。。》
怒りに任せて指が動いた。
････何書いてんの!?
最後とかﾔﾊﾞｲだろ!?
告白･･･〔汗〕
なんかよく分かんないけど
消す気になれない･･･〔汗汗〕
普通の俺ならここまで書くｺﾄ自体できないし。
･･･どうしよ。
んー･･･え、でも告白だよな!?
････ただのMAILじゃねぇし。
ﾌﾗれるとか馬路嫌だし。
でも･･･な････。
ここまで書いちゃったし･･･。〔爆〕
これで消したらもう一生書けない気が
しないでもないし〔爆〕
･･････････。
緊張してきた･･･馬路ｬﾍﾞｪ･･･(**)
送信ﾎﾞﾀﾝ･･･押せねぇ･･･〔汗〕
汗でうまく携帯持てねぇし･･･(++;)
･････!･･･。
押したー･･･
告ったよ!?
･･･馬路ヵょ(><)
ってヵ、ｬﾊﾞ、5分も経ってた･･･!
ｳﾞｰｳﾞｰ
早ｯ!?
ｬﾊﾞ･･また緊張してきた･･･。
《はい!?》
･･･はい!?
緊張して損したわ。汗
《だから好きなわけです。》
そういえばあいつは、こういうやつだっけ･･。笑
《･･･告白･･･?》
まだ分かってねぇの!?笑
《その通り》
馬路緊張状態のまま、1分経過。
うー。
2分。
悩んでんのかなー。ﾊﾞｸﾊﾞｸいってる･･･汗
3分経った。
〔涙〕
4分･･･。
やっぱﾌﾗれる･･･はー。
5分!!5分経ったよ!?
5分!!!泣
ｳﾞｰｳﾞｰ
!?
おそるおそるMAILを開ける。
《あたしもｯ》
馬路で!?ェ、馬路で!?��(０□０*)
･･･うわー･･･。
熱い･･･ってか、すげぇ嬉しい!!!!!
《5分も待たせるから不安になったんじゃんかー!!!涙
ﾌﾗれたと思った!!でも･･・良かった･･･(*><)》
さっきよりもﾊﾞｸﾊﾞｸしてるし!!!
《ってか、以心伝心したいんだけどって!!笑》
そこでー〔赤〕
だって本音だし!!爆
《だってしょうがないじゃん!!!(><)
そう思ったんだし!!!赤》
熱いーはずいー〔爆〕
《あたしだってやっぱ以心伝心したいし!!!赤》
!?
なんか違う!?
････可愛い･･･?ェェェ　爆赤
《ありがとう、これからよろしくな!!》
これから　か。
携帯を握り締めて微笑んだ。
冷たい風が気持ちいい。
《うん、大好き!!笑》
俺もだから。笑