私は無意識のうちに
何かを必死に探していたんだろう。
それが何を意味するかも知らずに。
最後の願ぃが叶わぬことも、
分かっていたはずなのに。

・・・RIVIVE・・・

私がこの学校に来た理由。
それは私が
【あと3ヶ月しか生きられない。】から。
前の学校で皆がそのことを知った時、
絶望的な空気が流れた。
それからの生活も、
予想してた通り。
皆が私を壊れ物のように扱う。
私がいついなくなるか分からない。
ひとつひとつの動作に、言動に、
【これが最後かもしれない】
って、哀しさがついてまわる。
大好きな皆。
これ以上、皆の傍にはいれない。
こんなに涙が溢れそうな時間をすごさせてはいけない。
そう思った。
だから私は、私のことを何も知らないこの学校へ
逃げてきた。
死ぬまで、此処からいなくなる最期の一瞬まで、
普通に生きるって決めたんだ。
そして新しく始まるこの生活で、
私は、絶対に“大切なもの”を見つけない。
此処から離れたくなくなるような、
そんなものは絶対に。
今の私に、必要なぃ。


「津嶋 由貴です。
K高校から来ました。
よろしくお願いします。」


愛想のなぃ声で単調に自己紹介をした。
パチパチと物静かな拍手の中、
私は端っこの一番後ろの席に着く。
これから私が生きる最期まで過ごす学校。
私は全然明るい子なんかじゃないって感じで
無口でいないとね。
好かれたら此処にきた意味が何もない。
休み時間。
早速二人組みの女の子が話しかけてきた。

「津嶋サン???
ぁたし、加藤美佳って言います。ょろしくね!」
「ぅちは牧野綾実!ょろしく!!」
ものすごい無邪気な笑顔で私を見つめている。
「よろしく。」
わざと白々しく呟いた。
出来るだけ私には近づいてほしくない。
この子達のためにも、私のためにも。
「なんて呼べばぃぃ???」
無愛想な私の答えにも動じず、
2人は笑顔で訊いた。
「ぇ・・・・由貴でいいよ。」
思わず一瞬固まってしまった。
「じゃぁ、由貴!!!ぁたしのコトは、美佳って呼んで(^^)」
「ぅ、ぅん・・・」
「ぅちは綾で!!!そだ!次、美術だから一緒に行こ???」
「ぁ、ぁの・・・ごめん、一人で行きたぃヵら・・・」
冷静な目で2人を見つめた。
一瞬の沈黙。
「そっかー!!!ぢゃ、また由貴んとこ来るねwww」
綾がそういって、2人はまた騒ぎながら
美術室へ向かっていった。
一人になった教室で静かにため息をついた。
これで良かったんだょ、これで。
友達を拒否するのは思った以上に辛い。
唇を噛み締めて、スケッチブックを手にとった。
だめだ、こんなんじゃ絶対だめだ。
笑顔になっちゃぃヶない。
あのコ達に笑顔を見せちゃいけない。
そぅ言い聞かせながら私は美術室へ向かっていった。