後ろばかり振り返ってきた。

前を見るのが怖くて、

すくんでる足を動かせずに。

前を見ようと顔をあげても

見つめてはいられなかった。

何もない現実を受け入れる勇気がなかった。

思い出ばかり見て

気付かなかった今。

此処に自分の大切なものが

どれだけあるのかも知らずに。

自信がなくて目をそむけてた。

でももう大丈夫だよ。

何もなかったと想っていた

僕の両手には

たくさんのものがあった。

空を掴む腕に怯えてた自分。

まだ遠いかもしれない。

あの日の自分は。

でも近づくために、

一生懸命歩くんだ。

いつまでもいつまでも

この自信を忘れずに。